[2007年4月9日〜12日 管理人べるず復帰・東京日記]

1年間の修行を経て身延山を脱出し、パカ界に戻ってきたぞ!


<4/9>身延山→新宿バスターミナル→中野TRF→相模大野

昨日の夕方をもって、第30期僧道実修生としての生活は終わった…。
既に前日の夕方に2名の仲間が山を下りた(うち1人は下部温泉に家族と宿泊)。
残った5人のうち、1人は前日飲み過ぎ&「もう実修生じゃない」という予想通りの豹変を見せて朝勤に出仕せず(笑

私を含む4人が朝勤に出仕。最後のお勤めでなんと私が本堂で金座に着くことに!
※実際は数日前に、諸役を配分する学生のMさんに頼んでおいたのだけれども。
そのMさんが首座。最後を飾るにふさわしいタッグでいよいよ朝勤!
導師はU野法主猊下(身延山で一番偉い人)。

で、肝心のお勤めはというと何時も通りだったのですが…
総本山の本堂のお勤めでは、導師が参拝者に向かって挨拶をします。
その挨拶がいつもよりも短すぎて、しかも突然だった為に金丸を打つタイミングが遅れたorz
※後にM田上人に「あの法主様の挨拶はちょっと短すぎで、ヒドかったね^^;」と言われました。
そして祖師堂が終わって行堂を見ていると、1人が朝の法話を聞く為に祖師堂へ戻っていくのが見えた。
自分はそのまま仏殿への行堂の列に加わっていたのだが…仏殿に来てビックリ。
実修生、ワシだけかい(爆
どうやらみんな法話を聞きに行った模様。
そしてその後の大黒やら永守には…参列すらしていませんでした。
結局、最後の最後まで朝のお勤めに出たのは私だけでした…。
ちなみに、実修生室での朝のお勤めも一人でした^^;

戻って着替えて荷物をまとめる作業の仕上げ。4人は朝飯に行ってしまった。
私は外で食べるつもりだったのでそのまま作業。
何度も寮の6階から玄関(寮は斜面に立っているので、3階の高さになる)まで荷物を運ぶ。
(そういえば、着払いの出来ない布団はお金を1万円分庶務部に預けて送ってもらったのだが、残金が未だに戻ってこない。ちなみに布団はだいたい5000円が相場らしい…)
途中、すれ違う学生さん、お上人には何度も「お疲れさまでした」「また来てね」「僕も連れて行ってください」と声をかけられる。新入生の方々は相変わらず何度すれ違っても「おはようございます!」しか言わないのだけれども^^;

そして数日ないし3ヶ月残る実修生仲間に別れの挨拶。
お世話になった(?)布教部に行き、お上人との別れを喜ぶ惜しむ。
この時、「あさみ堂がなぜ布教部のPCにお気に入り登録されたか」を問いただしたところ…
H爪上人「あの(あて先不明で戻ってきた)年賀状が全てだったね。あれで検索かけたから」
ラブレス君、制裁確定(爆

最後に総務寮に行き、寮長さん含め学生さんにご挨拶。
歴代の寮長の名前があるところを見せていただき、父親の名前があったのでカメラ(※)で撮影。
※携帯はないので、使い捨てカメラです

キャリーバッグをひっぱって境内を歩くのは1年ぶり。
ちょうど身延に入る前の面接の時です。(2006年3月のエッセィ参照)
前日まで花祭りの開催でにぎわっていた境内は、一日空けた月曜日…一人も歩いていません^^;
いたのは五重塔建設現場の作業員と、警備員さんでした。
札所(売店)のT山上人(尼さん)に挨拶、ここで少し買い物。

そして、本堂地下の宝物館にいる、U野さんとも別れを惜しむ。
次来た時までに寿退社してるかな??(笑

そして私は久遠寺の境内を後にした。

1年間、ありがとう!



坂を下りた先の宿坊本行坊へ。
こちらの住職S里上人は、私の保証人になっていただいた恩人。
ご挨拶をと思い、先にお堂の前で一読。うん、僧侶らしい行為!(爆
それから中に入ると、奥から坊で働く身延山大学の学生さんが出てきた。
どうやらご住職さんは別の場所にいるらしく、わざわざ呼んできて頂けることに。
待つこと数分。ご住職さんが上下繋ぎの作業着姿で登場(笑
どうやら、裏山で草刈をしていたそうで…実修生修了を報告。
あと、お祝いも少しもらっちゃった。


荷物を預かっていただき、そこから近い「身延山ロープウェイ」に乗って身延山山頂の思親閣へ参拝に行く。服装が服装だけに社員の人には「ご苦労様です」と挨拶される…。間違いなく学生と間違っているね。
実修生が終わったら、必ず一人で行ってみようと思っていた所だった。
どこかの参拝団も一緒にロープウェイに乗っていて、思親閣まで一緒に歩いた。
水のことを聞かれて適当に答えてみたが(笑)、「やはり(身延山の)プロの言うことですから違いますね」と添乗員っぽい人に言われる。
ごめん、ちょうど1年しか経ってない(笑
中に入らせていただき御宝前に向かって一読したのち、境内を少し散策。

ロープウェイの出発時刻まで時間があったので、駅の食堂で食事。そばー!
あ、考えたら今日の朝飯だったな。あと、土産売り場でちょいと物色。

ロープウェイで再び下界へ(笑
本行坊へ戻り、再度の挨拶をして荷物を引き取り、坊を後にする。
次に来るのは9月の普通試験のときですね・お世話になります〜。


そのまま西谷の坂を下って、身延山研修道場へ。
1年間お世話になったA柳さんに終了の報告と挨拶のために裏の厨房へ。
実修の終了を大変喜んでくださった。
ここで、御廟所へお参りに行くので荷物を預かっていただく。

※御廟所…日蓮聖人の、いわゆる「お墓」と考えてください。

御廟法務所に行くと、尼さんとN藤主任がお仕事をしていた。
お参りに行く旨を伝え、線香を一本頂く(学生や実修生は無料で貰えます)。
御廟所拝殿に行くと、先客が。4月から宗門運動が始まった関係で最近多い。
終わるまで待っていたら、お上人に話しかけられた。話をしているうちに北海道から来られた方だと知り驚き(檀信徒の方と一緒に来たそうです)、私の父のことも知っていてさらに驚き。どんだけ顔広いんですか。
お参りをした後再び法務所へ。普段はぶっきらぼうなN藤主任が、実修生終了をとても喜んでくださって「おお頑張ったな!おめでとう。本当に良かった」普段じゃ絶対言わないようなお言葉を頂いた^^ 実は2月の荒行堂の面会でもお会いしているのですが、この時は伸びたヒゲとボサボサ(…の割には整っていたな…)髪で、声も別人のようでしたが、今日お会いしたN藤主任は、まさに実修生になりたての頃、法務部主任として、また実修生に声明を教えてくださった、そのときの姿だった。
丁重に御礼をして、御廟所を後にする。
そして研修道場で再びA柳さんにご挨拶をして、再び西谷を下る。


途中、三門説法の時によく教箋(きょうせん)を配りに行った(ついでにサボっていた)清水屋商店にへご挨拶。うーん、せめて何か買えばよかったか^^;それから三門前の観光協会へもご挨拶。挨拶回りばっかりですが、実修生というのはそれだけいろんな方にお世話になっていたってことですわ。


そして親子2代に渡ってお世話になった紫雲堂へ。
この店の店主は私の父が学生の頃からの付き合いがあり、私のこともかなり心配してくださった・また、実修生を食事に招いてもくださった(余談:これは今年からのことで、父が言うには「お前がいたから呼んだんじゃないのかな。昨年まではやっていなかったわけだし」と)。まずは本山の特別大本願人でもあるご主人に終了の報告。
「いいかい、これからなんだよ。ここで唱えたお題目を忘れちゃいけねぇよ」と励ましの言葉を頂く。また、奥様や若旦那もいらっしゃって、共に終了を喜んでくださった。
ここで御宝前に一読した後、荷物を預かってもらって、門前町に買い物に。
頼まれた本やお経本、お題目入りのコップを教報社で購入。
そして実修生ご用達の浪花屋へ自分用の仏具を購入。値引きしてくれた上に実修生終了のお祝いとして、浪花屋オリジナルの免許書ケースを頂いた。感謝!
それから門前町を歩いていると、身延山布教師のI上先生がご家族で買い物をしていたところに遭遇!「あれ?何してるの?」と言われ「今日で、実修生終了したんです」と言うと大変驚いていた様子。「ありがとうございました。先生の話は参考になりました」と言うと、すかさず「嘘つけ、オレの話なんて毎回一緒だと思ってたんだろ?」と。大丈夫です先生!本当に毎回同じ話しかしない方がいますから!

自由外出や三門説法の教箋配りなどでよく行った店に挨拶しながら坂を下る。
玉川楼でうなぎを食べようと思って歩いていたら、車がいきなり横付けに!
誰かと思えば清水坊のご住職・U野上人だった。
「今日で終わったんでしょー?おめでとう!」とお声をかけていただく。

玉川楼でうなぎ。最初店に入ったとき、学生と間違われた^^;
テレビでようやく世間のことを知る。ネットアイドルが放火で懲役10年ですか…。

再び紫雲堂へ。「ダンボールあるから、入れてあげるよ」と、若旦那に買った荷物を梱包していただいた。何から何まで本当にお世話になりっぱなしだなぁ。

そしてバスの時刻10分前に店を出る。
家の人たちに送り出され、身延山のバス停へ。
バス停には2,3人の参拝者らしきお客さんがいるくらい。

そして定刻どおり、16時30分に京王バスによる新宿行きのバスがやってきた。
また、このバスはこの狭い門前町でよくスイッチバックできるなぁ、と感心。
私の席は一番前(運転席の後ろ)。そして、ついにバスは動き出した。
遂に、実修生を終え、総門をくぐる…
この身延山を後にする瞬間が来たのだ。

寒修行の時に学生の皆と暗い中、総門まで歩いた道とまったく同じ道を、バスは下りていく。さまざまな思いが、この短い距離の中で浮かんでくる。
そして、バスは総門をくぐった…。

バスは身延町内を細かく止まりながら進む。
梅平、飯富、切石…
南アルプス市を走り、最後の乗車停留所を過ぎた時にはバスには20人ほどの乗客。
高速道路に入り、あさみ堂…じゃなくて釈迦堂サービスエリアにて小休止。
そしてバスが山梨県から東京都に入る。夢にまで見た、実修生終了→都会に帰還の瞬間が近づく。やがて雨が激しくなり、料金所でバスが止まる(ETCが未反応)というアクシデントもあったが…




1年前と同じ、新宿のバス停に、ほぼ定刻どおりに、ついに…たどり着いた!
ここが、私の実修生生活のゴール!
本当に1年間、よくやったよ、自分。




「べるずさん、お帰りなさい!」
ゆーぱろさんと、リニアさんが、そしてやや遅れてとわさんが迎えに来てくださった。
本当に嬉しかったのは、その言葉だった。



さて、今度はパカラー・べるずとしての復帰を果たさなければいけない。
というわけで向かうのは中野にある「東京・ランキング・ファイターズ」というゲーセン。
えー…かの有名なメイドゲーセンです(ただしメイドさんは3月でサービス終了)。
JRでの移動となるが、ここで勧めにより、京王の改札機にてパスモ購入。これが今回の旅で一番のポイントとなる瞬間でもあるのだが、この次点ではまだ誰もが予想していない。

とりあえず何でもいいので、中央総武緩行線で中野へ。
ブロードウェイを改良服で歩く人はいない。ましてメイドゲーセンに行く人は初。
本山のお上人が聞いたら泣きそうな行為も平気で出来ないと、この先私は私らしく生きていけぬ!(大げさ

初めて見るメイドゲーセンのパカは、通称「どぶ部屋」と呼ばれる区切られた空間にあった。すげぇ…まさにパカのためにあるような部屋じゃないか…。
こちらでは、RAKさんとラブレスさんに迎えられる。
今日はSPが稼動(入替制)。よし、とりあえずやるか!
今日はフリープレイということで、その料金を店員さんにお支払い。
事前のリクエストで第一正装(居士衣+木蘭五条)を身にまとい、JETマリカで対戦だー!

パカラー・べるず
メイドゲーセンで第一正装で復帰

本山のお上人が聞いたら怒るだろうな^^;
※このサイト知られてます。もう全然気にならない。
この時は数ヶ月ぶりのパカで調子はさっぱりだったが、それなりに楽しめた。
途中に隼鷹さんもお迎えに駆けつけてくださり、さらにはゆーぱろさんの携帯に狩魔さんからの電話もあり、感激に堪えないところ。
あげく読経の披露や、本山でしたためたお題目入り麻美様がRAKさんによって飾られ、本山で食べなかった供養の余りものとして「一億円よっちゃんイカ」を進呈するなど、1年間修行してきたのかどうか疑われる行為が続く。
特に反省はしてません^^;

RAKさん談「そういえばちぬさん(店長)が今度いつ来るの?と言ってました。(笑)」


その後、駅南側のさくら水産へ食事に。
山だけになかなか刺身の食べられない生活が続いていたので、本当に満足。
むぅ、いつもの自分なら「隼鷹さん、ゴチになりやす!」とか気の聞いたことを言うのだが(笑)、さすがにこの時は浮かばなかったなぁ。
とわさんがバースデーカードをくれたので、言うの忘れちゃったかナ^^;

とわさんは隼鷹さんの車で、残りのメンバーは電車で家路に着く。
中野からは話題のE233系に乗れました。この数日で必ず撮影する!

新宿からはもはや恒例となった小田急電鉄。
急行相模大野行き(で、各停相武台前行きに変わるやつ)で相模大野へ!
到着後、弟tazy君のアパートを目指して歩いていたら、道でバッタリ(笑

tazy宅でようやく自分の携帯をゲット!
母が気をきかせて、数日前に送っておいてくれていた。
…ずいぶんメールが来ているなぁー。NOiAさんなど朝に送信してるし(笑

弟のノートパソコンを拝借。
自分のサイトと、いくつかのサイトに帰還報告。
身延山を出て夜は相模大野。激動の一日は終わった。

<おまけ>弟tazy談 親との電話のやりとり
母「今日、(私の名前)がそっちに行くから、家にいてよ」
弟「わかったよ」
母「8時に新宿だから、そのくらいにはいてよ」
弟「あのさー、兄貴がそんな時間に来ると思う?絶対どっか寄るって」
母「何言ってるの。さすがに行くわけ無いでしょ」

弟の方が私の人間性をよく理解しています(爆

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